2008年2月11日月曜日

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸という言葉が深夜のテレビ番組などでよく出てきます。なんだか美容によさそうですが、それがなぜ美容に良いのかちょっと調べてみましょう。
ヒアルロン酸は結合組織中に普遍的に存在する「生体高分子(複合糖質)」である。堅苦しい言い方ですみませんが、どんなものか一言で言うとこうなります。
ヒアルロン酸は糖の一種(多糖類)で、身体の中にあって、役に立っています。この方がわかりやすいですね。(笑) 場所によって多い少ないがあります。
ヒアルロン酸が多い部位は、人間で言えば関節、眼球、皮膚、そして赤ちゃんのへその緒などです。プルプルした弾力が求められる場所です。鶏のとさかにも多いそうで、うなずけますね。
ヒアルロン酸は牛の目の硝子体から1934年にアメリカのコロンビア大学で抽出されました。
ヒアルロン酸の名前はまさしく最初にそれを取り出した眼球から来ています。Hyaloidは硝子体で、Uronic acid(ウロン酸)は多糖体の構造単位です。
店頭に並んでいる、あるいはネット通販で売れているアンチエイジングの化粧品の成分表を見ると、最近ではヒアルロン酸がことごとく含まれています。健康食品、医薬部外品の添加物としても良く含まれています。
年をとると皮膚にみずみずしさがなくなり、薄くなってしわが増えていきます。そういう皮膚をムチムチの赤ちゃんの皮膚と比べたときにがっくり減っているのがヒアルロン酸なのです。それを補充すればアンチエイジングってわけですね。
ですから、最近ではやや年配の女性向けの基礎化粧品にはほとんどヒアルロン酸が入っているといってもいいでしょう。
化粧品でのアンチエイジングばかりが目立つヒアルロン酸ですが、実はそれ以外の分野でも、特に医療応用で大変役に立っているのです。
整形外科での関節液の補填、眼科白内障手術のときの補助、点眼剤への配合など、ぷるぷるぬらぬらのあの性質が利用されるのです。意外なところで、癒着防止剤としてさまざまな手術で幅広く使われています。
本当のことを言うと、ヒアルロン酸の医療応用で最近もっとも人気が高いのは、やはり美容形成領域でのアンチエイジング手術です。ヒアルロン酸の皮下注入は安全で簡単なので最近人気が高いようです。